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2008年06月25日

「ヴァリエ」   大阪・福島   フランス料理

「あまから手帖」の歓送迎会です。去る人が二人、やって来る人が三人です。
いまの「あまから手帖」が発刊された時からの編集者がついに去ってゆきます。
しかし、雑誌は生き物です。
常に新たな血を必要とします。
この記念すべき会を大阪・福島の「ヴァリエ」で開催しました。
参加人数19名の食事会です。

アミューズは
スィートコーンのスープで始まりです。

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スープは、白インゲン豆のアイスクリーム、グリンピース、ジュンサイ、
モロッコインゲンなど。後からコーンのスープが注がれるのです。

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特有の甘さと野菜の苦味などが見事な出会い。初っぱなから唸りましたね。

次は
鯛のタルタル サラダ仕立て。赤シソ、スナックエンドウ、レッドオニオン。

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見た目の美しさもさることながら、
オニオンと鯛のタルタルがなんと素晴らしいことでしょう。

ドライアプリコットを練り込んだフォアグラ、ココナッツミルクとマンゴ風味。

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いやあ参りました。フォアグラに練り込まれたアプリコットの酸味と甘味、
上にかかったマンゴの酸味が味を引き締めています。
センターにナイフを入れると、こんなスタイル。

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メリハリがあってエッジの立った味です。ココナッツのリゾットの食感と甘味もいいですね。

生ウニ(バフンウニ)のスフレ ライム風味です。

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これはかって高井実シェフが勤めていた「ホテルプラザ」の「ル・ランデブー」の
スペッシャリテ。ふんわりしたスフレですが味はかなり強烈。
しかし食後感は爽やかという傑作です。懐かしい逸品に出会いはうれしい限りです。

すずきの蒸し焼き タコとイカのリゾット添え 軽いクリュスタッセソース。

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ふんわり焼けたすずきは、その本領発揮というところ。
イカとタコのリゾットも効果的に使っています。
フランス料理の醍醐味を味わった気持ちです。

カルバドスのグラニテ

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北アフリカモロッコ風仔羊のタジン(煮込み)と
キャレ・ダニョー(背肉のロースト)いろいろな野菜添え。
焼き上がりも力強い。

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プレートに盛られると、その強さと上品さに惹かれます。

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これは部位によって調理法を変える。
メインの食材とソースの関係など、王道のフレンチです。満足、満足です。

アバンデセールはクレームバニラ。

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中はアングレーズにパッションフルーツ。
その酸味が強いのですが、そうでないとアングレーズが生きてこないのです。

デセールはチョイスで、僕はパレ・ショコラです。
ヨーグルトのシャーベットが添えられていました。

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これも見事なデセール。ショコラの使い方というか、
目立たせ方が素晴らしいのです。南洋の熟れた果実を思わせるインパクト。

エスプレッソで締めくくりです。

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フランス料理の進化を見ているようなディナーでした。
高井シェフの実力を見せつけられたのです。
攻めの料理を味わうと、こちらも元気が出てくるというものです。
いい歓送迎会になりました。
シェフに感謝です。

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ヴァリエ
大阪市福島区福島6-9-11 神林堂ビル1F
電話:06-6451-0336

門上武司食研究所サイトに

6/19付、

 ☆『海外通信』Paris通信 Vol.10
  ティエリー・マルクスのエクスポジション

公開しました。↓

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www.kadokami.com/

その他、

☆「名店の賄い」
   第四回 「ショコラティエ なかたに」

 ☆『マスターソムリエ岡昌治の「心に残る今月の一本」
  Vol.7「Ch. Lagrange ’01 (シャトー・ラグランジュ)」

 ☆「京都・名酒館 主人 瀧本洋一の『旨酒』」
  Vol.4「野飲の醍醐味」

 ☆今月の「学会」レポート
  2008年3月度「第63回 トゥールモンド」

も公開中。↓

http://
www.kadokami.com/

投稿者 geode : 02:41