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2017年3月 2日

「イノダコーヒ 八条口支店」 京都・京都駅・コーヒー店


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このロールパンセットを目の前にすると、
45年以上も前の記憶が如実に蘇ってくる。



高校は伏見の墨染にあった。

当時は枚方から京阪電車に乗り、通学である。
授業が終われば、当然のことながら枚方に向かって電車に乗らなければならないのだが、三条駅に向かうことが多かった。
それは四条、三条河原町界隈の喫茶店や映画館、書店などに足を運ぶためである。なかでも三条堺町の「イノダコーヒ本店」は、僕が初めてコーヒーを意識した店である。
小学6年生の夏休み、兄貴に連れられ訪れた。

その時の雰囲気やコーヒーの味は、衝撃であり、小学生の胸と頭に深く刻みこまれたのであった。
当時は、男性のサービスマンしか存在しない時代。
立派なオトナにサーブされているという感覚である。
いまのように砂糖とミルクはいかがされますか?などという問いかけは全くない。
最初から双方が入っているのが「イノダコーヒ」のスタイル。



これは高校生になって、しばしば訪れるようになっても砂糖・ミルク入は変わらずであった。
旧館に進み、当時仲の良かった同級生(男性)と二人でロールパンセットを注文し、長い時間、本や映画、音楽の話をしたり、ときには彼に勉強を教えてもらうことが、午後の時間の過ごし方であった。
いつも、新たな発見や驚きがあり、彼の存在は、当時の僕には欠かせない人物であった。



だから、いまも「イノダコーヒ」を訪れると、無性にロールパンセットが恋しくなり、ついオーダーしてしまう。



この日は、京都駅八条口に新しくできた支店で、ロールパンセットを食べた。
少しロールパンのサイズは小さくなったかもしれないが、それを前にした時の気持ちは変わらない。



変わったことは、ミルク抜き、小さな角砂糖を一個別添えにすること。
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食べ物は、記憶の襞をこじ開けてくれる。






「イノダコーヒ 八条口支店」
京都府京都市下京区東塩小路高倉町8-3 アスティロード京都 1F
075-574-7478

投稿者 geode : 2017年3月 2日 10:17